【作曲】ギターで簡単作曲法
今回はギターで簡単に作曲をする方法を解説します。
鼻歌(ラララ~、とかウウウ~などで)のメロディとコードだけの弾き語りスタイルであれば、比較的簡単にオリジナル曲を作れるので、ギターの演奏やコピーに慣れてきたら作曲に挑戦してみましょう!
特にこれから作曲をしてみたい方、ギターで作曲をやりたい方など、作曲初心者向けの内容です。
作曲に使うギターはエレキでも、アコギでも可能です。
弾き語りについてはこちら↓
作曲の方法としては、先にコードで土台をつくり、後からメロディをつける方法、メロディが先でコードを後からつける方法、または両方を同時に作っていくというケースもあります。方法が違っても基本の仕組みは同じです。
コード進行
コード進行の意味とは、その名の通りコードが進んで行くさま、コードの動きのことを差します。
作曲においてコード進行は、「主役(メロディ)」を引き立てる「背景」の役割です。
主役がどんなに素晴らしくても、その背景が悪ければ、物語は台無し。作曲も同じことが言えます。
メロディと、コードの組み合わせは、様々な物語となります。音楽ではメロディとコードの「ハーモニー」と言います。
名曲のコード進行では、その曲が代名詞のようになったコード進行もあります。パッヘルベルの「カノン」が有名でカノン進行と呼ばれます。
カノンのコード進行(カノン進行)
C→G→Am→Em→F→C→F→G
それではコード進行はどのように作るのでしょうか?
ダイアトニックコード
曲の背景となるコード進行を作るには、知っているコード(CやDやEmなど)を闇雲につなげるだけでは、「いい感じのコード進行」にはなりません。(正確には見つけるのに時間がかかる)
「いい感じのコード進行」を作るにはダイアトニックコードと言われるコードを使います。
ポピュラー音楽の作曲はほとんどがダイアトニックコードで出来ていると言っても過言ではありません。
※実用的なコードとしてBm(♭5)をBm7(♭5)としています。
ダイアトニックコードの詳しい説明は省きますが「調和のとれたコード、仲良しコード」と覚え、特に作曲初心者は曲作りを簡単にしてくれるコード達として利用しましょう。
大雑把に言えば、上の7つのコードを適当に弾いていけば、コード進行ができ、そこにメロディを乗せることが出来れば、オリジナル曲は完成です。
なんかおかしい?
実は適当にコードを繋げただけでは、中途半端な感じの曲になることに気づくと思います。そこでさらに「いい感じのコード進行」が作れるヒントを紹介します。
※「キー(調)」については知っている方もいるかもしれませんが、ここでは触れません。
ダイアトニックコードでコード進行をつくるには
コード進行のちょっとした「決まり」を使えば、自然なコード進行が作れます。
Cのダイアトニックコードで
- 「最初のコードはCかAm」
- 「最後のコードもCかAm」
あとは適当でOKです。
CかAmで始まり、CかAmで終わる。これで一番自然なコード進行の形となります。逆を言えば「オリジナリティ」が無い「つまらない曲」とも言えますが、そこはこれからの課題です。
実際にコード進行を作ってみましょう。
7つのダイアトニックから小節毎にコードを選んでコード進行を作ります。作り方の例として以下のように4つで区切った線で4小節とし、2小節目以降に好きなコードを当てはめてみましょう。
※Bm(♭5)は使いどころが難しいコードで、普通は積極的には使いません。他の6つのダイアトニックコードで作っていきましょう。
上の例にもありますが小節数は4小節や8小節でひとまとまりとすると、収まりの良い感じに聴こえます。よくわからなければ適当でOKです。
メロディ
なんとなくでも鼻歌でメロディを作ればほとんどの場合「メジャースケール(ドレミファソラシの音階)」になると思います。
鼻歌でメロディを作っていく場合、メジャースケール以外のスケール(音階)は生み出せないのが普通です。熟練していけば、変わったスケールの音楽を作ることは可能ですが、あまり一般的ではなく、特に歌のメロディはメジャースケール以外を歌うことは、非常に難しくなります。
※メジャースケールの7音以外も一時的に使われますが、ここでは説明しません。
※メジャースケールには平行調のマイナースケールも含まれます。
メジャースケールは7つの音ですが、オクターブが違う音域があるため、7音しか無いということではありません。
コードとメロディの関係では、出さないほうが良い音(正しくは、長く伸ばさないほうがいい音、音がぶつかるとも言う)があります。
具体的には、例えばCのコードを弾いたときに「ファ」の音で歌えますか?かなり難しいでしょう。
よく分からないという方は気にせず作っても大丈夫です。
カポタストを使う
音域が低いと感じた場合(声の高い方や女性など)はカポタストを使うことで、音を高くすることができます。カポタストをつけても押さえるコードフォームはCのダイアトニックコードです。
例)3~5フレットあたりにカポタストをつける。
コードとメロディの関係
コードはメロディを引き立たせる役割をします。下は同じメロディに違うコードをつけた例です。
メロディは「ド・レ・ミー・ファ・ミ・レー」「シ・ド・レー・ミ・レ・ドー」となっています。
次の2つを比べて聴いてみてください。
コード進行 1
C-F-G-C
※音が出ます
同じメロディですが、聴こえ方が全く違うのが分かると思います。上のコード進行はストレートでシンプルな印象ですね。
コード進行 2
Am-Dm-G-F
※音が出ます
上のコード進行では、せつない感じや、大人の雰囲気といったところでしょうか。
このように「背景」となるコードと「主役」であるメロディをいかに組み合わせていくかを、考えていくのが作曲のミソです。
ギターの弾き方
ギターの弾き方は様々ですが、初めは簡単なコードストロークでやってみましょう。その他、アルペジオ奏法も弾き語りにはよくあるスタイルです。
コードストローク
弾き方によって曲の雰囲気がガラリと変わります。弾き語りに慣れていない方は右手のストロークを難しくすると、歌が難しくなるので注意が必要です。
以下は全て4拍子というリズムになり、下の譜面はそれぞれ4小節の例です。
【ジャラーンと弾く】
※音が出ます
【ストロークパターンで弾く】
※音が出ます
【アルペジオで弾く】
※音が出ます
実際に作曲してみよう
多くの曲でイントロ、Aメロ、Bメロ、サビ(Cメロ)、間奏、アウトロ(エンディング)などのセクションと言われるコード進行(曲のパーツ)で一つの曲として成り立っています。セクションは文章の段落のようなものです
それぞれのセクションでは、コード進行やメロディに変化(またはリズム)をつけ、曲の抑揚や雰囲気を作っていきます。
作曲したら録音
作った曲はスマホで録音することを強くお勧めします。
曲の作例
簡単にデモソングを作ってみました。タイトルは【あ〇みょん風の弾き語りソング】です。
譜面は解説のために作成しています。
デモソングの説明
- 構成はイントロ・Aメロ・Bメロ・サビ・アウトロ
- Bメロは2拍でコードが変わるセクションに。サビに盛り上がって入るようなんとなく9小節にしました。
- アコギで16ビートストローク
- 一般の男性だと少し高いキーなので、
検討が必要。カポを2、3フレットにつけるとお子さんや女性が歌えるキーかと思います。
※音が出ます
最後に
作曲はどのように行っても自由です。ギターのコードが弾ければ、作曲も簡単ですね。しかしながら感動を与える音楽を作ることは、そう簡単なことではありません。そのためには色んな曲を聴いて、たくさん作曲を繰り返すことが大切です。
演奏技術も作曲に大きく影響するのでギターの練習も必要ですよ!
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