【タブ譜・音源・ダウンロード】ピッキング解説
今回はピックを使ったピッキングについて解説します。
初心者のかたはピッキングの基本をしっかりマスターしましょう。
経験者の方はご自身の弾き方の参考や改善にお役立てください!
記事の最後に今回のタブ譜がダウンロードできます!
ピックの種類
ピックの種類は数えきれないほどありますが、ピッキングにはティアドロップ型で始めてみましょう。三角形のおにぎり型で少し柔らかいものは弾き語りなどのコードストロークにオススメです。
ピックの持ち方
- 右手(利き手)の人差し指「側面」と親指で軽く握るように持つ。↑画像右を参照。
- 人差し指は、親指の下から出ないくらい軽く曲げる。↑画像中央を参照。
- ピックを持つ位置はピックの中心が基本位置。↑画像左を参照。
- 親指の下から5㎜程度ピックを出す。↑画像左を参照。
※上画像はおにぎり型のピックを使用
ピックがずれる、回る、落ちる
ピッキングをしていてピックがずれない程度の力加減で持ちます。くるくるとピックが回ったり落ちたりすることがあれば、もう少し強く握るようにしましょう。
反対に指先に力を入れすぎると、指が固定されスムーズに動かせないので注意してください。
紹介するのはピックのオーソドックスな持ち方であり、一つの基準です。正しいということはありません。また、「手の大きさ」「関節の柔らかさ」や、特に「経験」によって持ち方(フォーム)は変化していきます。
ピッキングフォーム
ピッキングフォームは人によって変わりますが、プロギタリストのフォームには共通点が多く無駄の無いフォームです。よく観察してみましょう。
右手(利き手)の位置
右手を置く位置はブリッジに手のひらが軽く触れるように置きます。※上画像
アコースティックギターでも同様です。
※ピッキングをする位置(ピックを弦にあてる位置)ではありません。
ピックを弦に当てる角度
ピッキング角度は上のギターの下から見て(左画像)2~3の角度、横から見たところで(右画像)B~Cの角度の適当な場所を基準と考えましょう。
ピッキングの角度によって弾きやすさと音色が変わるので、調整しながら行ってください。
右画像のAは「逆アングルピッキング」と言われ、手と体の大きな人や熟練者が行います。初心者の方にはあまりお勧めしません。
良くないピッキングフォーム
手首が極端に曲がってしまうフォーム、グーで握りしめるフォームは良くありません。
ピッキング方法
ピックで行うピッキングは、弦を下に弾くダウンピッキング、上に弾くアップピッキングと言います。
ピッキングの動きの多くは手首を使いますが、腕全体や指先の動きも必要になります。肘(内側の辺り)は、ボディに軽く乗せ力まないことが重要です。
ダウンピッキングをやってみましょう。力を込めず、手の重さで弾くぐらいのイメージです。
【ピッキング練習 1】
※音が出ます
↓タブ譜(ギター用の楽譜)が分からなければ↓
オルタネイトピッキング
ダウンピッキング、アップピッキングを交互に繰り返すことをオルタネイトピッキングと言い、ピックを使った奏法では最も基本の動きで、弦を素早く弾くためにも必須ですが、ダウンとアップの微妙なニュアンスの違いがあることや、リズムをキープする上でもしっかり身につけたいテクニックです。
オルタネイトピッキングで弾いてみましょう。下向きのコの字はダウンピッキング、Vの字はアップピッキングを表します。2小節目以降も繰り返します。
【ピッキング練習 2】
※音が出ます
ダウンピッキングとアップピッキングの音量差に気を付けましょう。
上の音源はスローテンポ(60)で行っていますが、慣れてきたらにテンポアップしていきましょう。
ブリッジミュート
ブリッジミュート奏法は右手の手のひらを弦に触れさせ音を短く切る奏法です。この奏法はピッキング位置の基準とすることができます。
ブリッジミュートの音と通常のピッキングの音を確認してみましょう。
※下のタブ譜ではp.m(パーム・ミュート)と書かれている部分がブリッジミュート。
↓通常のピッキング
※音が出ます
↓ブリッジミュートの音
※音が出ます
右手を置く位置で音源と同じような音を出せるようにしましょう。アコースティックギターでも同様です。
クロマチック練習
※クロマチック・・・半音階のスケール
【注意】ここからは、ギター経験者の方対象です。
指の運動や筋力アップ、ひたすらと修行のように行います。シンプルですが、ピッキングに必要な要素が詰まった練習方法です。
ピッキングの練習とともに、弦を押さえるフィンガリングとタイミングを合わせる練習でもあります。左手を押さえると同時にピッキングします。
初めは両手ともかなり難しいと思いますが、頑張ってオルタネイトピッキングで行いましょう。
クロマチック練習は以下のように左手の指を使います。
- 6弦1フレット・・・人差し指
- 6弦2フレット・・・中指
- 6弦3フレット・・・薬指
- 6弦4フレット・・・小指
6弦が終わったら5弦、4弦・・1弦まで行き1フレット右にずれ、小指・薬指・中指・人差し指と動かします。
※音が出ます
しっかりとフィンガリングとピッキングを連動させて弾きましょう。
12フレット辺りまで続けてみましょう。
スケールで練習
スケールの基本
その他
ピッキングの難しさ
ギターは右手(利き手)のピッキングと左手のフィンガリング(運指「うんし」)を合わせて音を出す楽器です。
弦を押さえるフィンガリングに注目しがちですが、本当に難しいのは右手のピッキングになります。ピッキングを利き手で行う理由でもあります。
ピッキングは感覚で覚える
ほとんどの場合、演奏中はフィンガリング(左手)に目を配りながら演奏をし、ピッキングは「感覚」で弾かなければなりません。
また、「音」を出す役割を担うので、音量や音色のコントロールを全てピッキングで行います。
ギタリストにとってピッキングは永遠の課題だと言われます。しっかりとピッキングの腕を磨いて感覚を身につけましょう。
まとめ
大きな動きのコードストロークとは違い、ピッキングは針に糸を通すかような細かい動きを必要とします。
ギターソロやリフ(繰り返しのフレーズ)、アルペジオ奏法などピッキングはギターに欠かせないテクニックです。
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