ギターの基本テクニック | YouTube演奏動画
目次
YouTube動画「ギターの基本テクニック」の解説ブログです。
基本テクニックとしていますが全て身につけないと弾けないということではなく、ギターが「どんな楽器なのか?」「どんな事をしているのか?」を見て、目標や練習の参考にしてください。
↓↓↓まずは動画を観てみましょう。↓↓↓
動画ではアコギとエレキで分けて弾いていますが、ほとんどがギター共通のテクニックになります。
動画では演奏しているタブ譜を表示しています。タブ譜の読み方はこちら↓
日本でのギター用語(バンド用語など)には和製英語や造語が多く、海外のタブ譜(ギター用の譜面)では違う表現で書かれていることもあります。
ストローク
複数の弦をピックや指でじゃかじゃかと弾く、または右手を大きく振る動作をストロークと言います。
下に振り下ろすダウンストローク、上に振り上げるアップストローク、空振りすることを空ピッキング(空ストローク)と言い、これらの組み合わせでストロークパターンが出来ます。
8ビートのストロークのコツ
ギターが初めての方は、8ビートのコードストローク練習がおすすめです。チェックポイントは手首はやわらかく、ダウンとアップの音量や音色が変わりすぎないように注意して弾きましょう。ピックを使っているときは、ピックの角度も考えましょう。
16ビートのストロークのコツ
8ビートよりも腕の振りを早くする必要がありますが、なによりも「力まない」ことが一番大切です。
とくに初心者のかたは手首を固めて肘を使ったストロークをしがちですが、腕全体をリラックスさせ、手の重さを利用しストロークします。
※ストロークパターンは数多くあり、動画のような単音(1つの音)を入れた弾き方もあります。
8ビートと16ビート、縦ノリ・横ノリ
ビートは色々な意味や解釈がありますが、ここではリズムの刻み方、感じ方、リズムのグループ(まとまり)の意味とします。
8ビートは1小節内で「タタ・タタ・タタ・タタ」が1つのリズムグループになります。
曲調はポップな曲やバラード、荒々しいロックやアップテンポの曲、ストレートな曲が合います。体や頭を上下に振りたくなるような激しい曲も多く縦ノリのリズムと言われます。
タブ譜を全て書くと見づらくなるので、ストロークは斜線で書かれていることが多い。
16ビートは1小節内で「タタタタ・タタタタ・タタタタ・タタタタ」が1つのリズムグループでR&Bやファンキーな曲、おしゃれなコードの曲やバラードにも多く聴かれるリズムです。横ノリのリズムと言われます。
アコギで軽快なサウンドやエレキのカッティングなどが良く合います。
必ず8や16のリズムを打つというわけでは無く、それぞれのまとまり(フィーリングや感じ方)が多く感じられるものを8ビート・16ビートと言います。
少しややこしくなりますが、曲によっては「ドラムは8ビート、ギターは16ビートのストローク」のように、他の楽器とビートの感覚が変わることがあります(結構あります)。
日本のビートの意味を英語では「feel(フィール)」と言います。8th feel、16th feel
ピッキング
1~3本の弦を弾(はじ)くことをピッキングと言います。ピックや指、爪を使い、上に弾く事をアップピッキング、下に弾く事をダウンピッキングと言います。
ストロークは肘を、ピッキングは手首をメインで動かすイメージです。(どちらも肩、肘、手首、指先は連動します。)
ピッキングについて詳しくはこちら↓
オルタネイトピッキング
ピッキングを上下(ダウンピッキング・アップピッキング)に行うことをオルタネイトピッキングと言います。
オルタネイトピッキングは重要なテクニックで、無駄の無いピッキングを行うことでリズムが安定し、ミスを減らすことにも繋がります。
空ピッキング(空ピック)
オルタネイトピッキングの時にピッキングを空振りすることを空ピッキングと言います。リズムの安定の為にも空ピッキングをしっかり行うことが重要です。
アルペジオ奏法
コードを一斉に鳴らすのではなく、コード押さえたまま1音(複数音の場合もある)ずつ演奏し、音の余韻を残す奏法。
楽譜やタブ譜ではlet lingまたはarpと書かれる。
フィンガースタイルのアルペジオ
右手の指(親指・人差し指・中指・薬指、まれに小指)でアルペジオを行う奏法。フィンガースタイルのテクニックは非常に多く、ここでは割愛します。
ハーモニクス(奏法)
ハーモニクス音(日本語では倍音)を出す奏法で独特なサウンドが特徴的です。
ハーモニクス音の出し方は、フレットの真上の弦に軽く触れ、ピッキングの直後に指を離す。
ハーモニクス音は5、7、12フレットなどが出やすい。
タブ譜では音符の上に○のマークや「harm」と書かれることが多い。
ハンマリング
ハンマリング(ハンマリング・オン、ハンマー・オン)は、その名の通りハンマーの様に弦を指で叩いて音を出す奏法で、ピッキングした音よりも柔らかい表現になります。瞬時に音を2音、3音・・・と出せるので容易に速くこともできます。。
最初の音をピッキングし、次の音を左手の指で叩いて発音させる。
【上記タブ譜の例】1小節目、始めの音(4弦5フレット)を人差し指で押さえピッキングし、次の音(4弦7フレット)を薬指でハンマリングし発音させる。
タブ譜ではHammerの頭文字の「H」と表す。小文字「h」の場合もあります。
プリング
プリング(プリング・オフ、プル・オフ)は弦を指で引っかけて音を出す奏法で、ハンマリング同様、柔らかい音になります。ハンマリングと組み合わせて使うことも多い。
最初の音をピッキングし、次の音を左手の指で引っかけて発音させる。
【上記タブ譜の例】2小節目、始めの音(1弦2フレット)を人差し指で押さえピッキングし、次の音(2弦開放弦)を人差し指のプリングで発音させる。
タブ譜ではPullの頭文字の「P」で表す。
トリル
ハンマリングとプリングを素早く行うことをトリルと言う。
タブ譜の表記は「Tr」や「tr」
スライド・グリッサンド
スライドは弦から指を離さずにフレットを移動させる奏法。
グリッサンドは任意の位置から目的のフレットまで、または押さえているフレットから任意の位置までスライドさせる奏法。
タブ譜ではslideの頭文字の「S」で表す。グリッサンドはglissandoの「g」。
ブリッジミュート
ブリッジ付近の弦に右手の平を置き、そのまま右手が触れた状態でピッキングを行う奏法。音を歪ませて重いサウンドにしたり、ペケペケとした独特の音も出せる。パームミュートとも言う。
ブリッジミュートの音がしっかり出るポイントはブリッジからほんの少し左の1~2cmほどしかありません。
「ズンズン」響くヘビーなサウンドには不可欠なテクニックです。
タブ譜では「mute」、Palm Muteの略で「p.m.」などと表す。
チョーキング
弦を押さえた状態でそのまま押し上げ、音程を変えるテクニック。
1、2、3弦は上方向に押し上げる、4、5、6弦は下方向に引き下げる(上下は決まりはなく、曲の流れでも変わる、例えば3弦を下げることもある)。
弦の張力が強いアコースティックギターでは無理には行いません。
チョーキングのやり方
チョーキングは手首の回転を利用します。指先で弦を持ち上げようとしても、力が足らずにチョーキングが思うように出来ません。「ドアノブを回す動き」とよく言われます。
タブ譜ではChokingの頭文字「C」または「cho」と表す。「C」は1音チョーキングを意味しており、「H.C」でハーフチョーキング、「Q.C.」でクウォーターチョーキングを表す。
チョーキングをアップした状態を「U」、ダウンすることを示す「D」があります。
チョーキングの違った表し方で、矢印をつかった表記もあります。矢印に「full(一音)」「1/2(ハーフ)」「1/4(クウォーター)」とそれぞれ書かれています。
ビブラート
小さいチョーキングを速度と揺れ幅を一定に保ちながら音伸ばす。習得には時間がかかる中級者以上のテクニックですので、ゆっくり練習して習得しましょう。横に揺らすビブラートもあります。
タブ譜では波線でや「vib」と書かれますが、省略されることも多い。
ブラッシング
左手で弦に軽くふれ、音が出ない状態でストロークやピッキングをすると「ザッ、ザッ」と音程の無い打楽器のような音になり、リズムのアクセントなどに使われる。
タブ譜では×で表される。
カッティング
ストロークやピッキングにブラッシング、ミュート等を混ぜた奏法。歯切れよく行うことがポイント。
不要な音が出ないようしっかりミュートし、音の長さを左手でコントロールできるようになると、綺麗なカッティングになります。
オクターブ奏法
オクターブの音程の2音を鳴らす奏法。1本の弦よりも強く太いサウンドになるので単純なメロディラインを強調できます。
5弦3フレットと3弦5フレットで「C(ド)」のオクターブの押さえ方になります。このとき4弦は人差し指の腹で軽く触れミュートし音が出ないようにします。
ライトハンド奏法〔タッピング〕
右手の指でハンマリングやプリング、スライドを行う。
派手なプレイなので一見難しそうに感じますが、やってみると案外簡単にできます。
タブ譜では右手を使う箇所で「T」、「t」または↓(下矢印)で表される。
↓↓さらに詳しく知りたいかたはDiGGERSギター教室の体験レッスンへ↓↓