FやBなどのバレーコードの押さえ方
川越のギター教室、DiGGERS(ディガーズ)ギター教室、講師の横山です。
前回から引き続き、初心者が覚えるべきコードについて。
今回はFやBなどのバレーコードの押さえ方についてご紹介します。
※バレーコードはセーハとも言います。
「曲名 コード」で検索するとその曲のコード進行が表示されたサイトが出てきますね。(U-FLETなど)
そこではFやBm、F#mなどのバレーコードは高確率で出てきます。弾きたい曲であってもを「バレーコードがあると諦めてしまう」、という方もいると思います。
ギタリストの最初にして最大の壁。バレーコードの押さえ方のコツをお教えします。
目次
バレーコードの種類
初心者が覚えるバレーコードの種類は2つあります。6弦ルートフォーム(一番太い弦)、5弦ルートフォームがあります。
※ルートとはコードの基本の音の事を指します。
2種類の違いは6弦ルートフォームは6本の弦すべて弾くのに対して5弦ルートフォームは基本的に6弦は弾きません。
※音楽的な違いではなくフォーム(形)の違いの事です。
- 6弦ルートフォーム・・・Fなど
- 5弦ルートフォーム・・・B、Bmなど
バレーコードの押さえ方、4つのコツ
1、フレットの近くを押さえる
各指がフレットに近いほど少ない力で押さえることができます。
2、人差し指の使い方
人差し指の力の入れるポイント→指先、付け根、指の腹ではなくやや側面で押さえる
1フレットを人差し指で全て押さえる必要はない。
3、親指の使い方
親指は裏から押すイメージで押さえる。
親指が「ネックを握る」フォームだと手のひらがネックにつき、指の可動域が狭くなってしまう為、良くない。
4、手首を曲げる
手首をしっかりと折り曲げることによって、指が立ちます。
指が「寝てしまう」と指の腹で弦に触れてしまい、音が出なくなる。
※無理に曲げて手首を痛めないよう気をつけてください。
Fを押さえたら弦を1本ずつ弾いて、音が出るか確認してください。初心者の場合、6弦全ての音が出ることは、まず無いでしょう。ですがそれが普通です。
体が覚えるまでは、習得に時間がかかります。難なく弾けるようになるには毎日練習しても3カ月以上かかるかもしれません。
もし上記の方法でしっかり音が出るようになれば、あとは徐々に余計な力を抜いていきます。
紹介しているFコードは体から一番遠いバレーコードなので「力」が入りづらく、そもそもが難易度が高いフォームです。始めのうちは体に近いAやBのバレーコードの練習も有効です(AはFのフォームのまま5フレットまで横移動させる、Bは同様に7フレットまで横移動)。
まだ音が綺麗にでませんか?? そもそも・・・下へ続く。
完璧に音が出る必要はない
大事なポイントです。特に初心者の方は「いつか弾けるようになる」という「気持ち」を持ってください。
「バレーコードが弾けないから進めない」とならずに、他の練習をしたり、以下のような簡易(省略)コードを使いましょう。
Fの簡易コード
×の部分は弾かないようにする。
左は1弦、2弦、3弦。右は6弦、5弦、1弦は弾かない、またはミュート(消音)。
ウエスタン・グリップ
省略コードでは無いが、6弦を親指で押さえる方法。
右は5弦を薬指、1弦を人差し指の腹でミュート(消音)した押さえ方。
バレーコードが弾けない挫折ポイント
ここで挫折ポイントを挙げてみます。
- 完璧に音を出そうとしている
- そもそもが弾きづらいギター
「完璧に音を出そうとしている」、「そもそも弾きづらいギター」というのが、多くの初心者が挫折する原因です。
自分で出来る!弾きづらいギターの改善法
初心者の方のギター(特にアコギ)を弾かせてもらうと、多くの方が「そもそも弾きづらいギター」の状態と気づいていません。楽器屋やギターリペアショップで有料で弾きやすく出来ますが、ご自身で簡単に出来ることもあります。
1、ギター選び(購入前の場合)
ギター購入時に気をつけたいポイント→初心者におすすめのギター選び【アコギ編】
2、弦の太さを変える
一番簡単な方法は弦の太さ(ゲージ)を細くすることです。特にアコギでは購入時にやや太い弦が張られていることがあります。弦を細くすることで、押さえる力を少なく出来ます。
※代表的な細い弦・・・エクストラライトゲージ(エレキ専用、アコギ専用あり)
※弦の交換は出来るようになりましょう。
3、弦高を低くする
弦と指板(しばん)の高さ(弦高)を低くすることで、弦を押さえる力を少なくが出来ます。
エレキは簡単にできます。ただし工具が必要(購入時に付いてくることが多い)。
こちらも不安であれば楽器店で変えてもらうことができます。
※初心者の方がアコギの弦高を変えることはお勧めしません。
4、ギターを拭く
特にネックの滑りは弾きやすさは演奏性に大きく関わります。ギター用クロスや布などで、汚れや汗は綺麗にしておきましょう。
6歳の女の子でもコードが弾ける裏技
まずはチューニングを1音下げます(6弦D、5弦G、4弦C、3弦F、2弦A、1弦D)。その状態でカポタストを2フレットにつけます。これで弦の張力がかなり落ちるので、簡単にコード押さえることが出来ます。当教室のレッスンで小さいお子さんや力の弱い女性でもバレーコードを押さえることが出来ました。
※少し原理が複雑ですが、ある程度ギター経験者であれば理解できると思います。経験者や楽器店でお尋ねください。
まとめ
手の大きさや力の強さはバレーコードにはあまり関係ありません。力の入れ方のコツを掴むまでは時間がかかります。焦らずじっくり練習してください。
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